2008年3月31日月曜日


護摩堂での質問3
「江戸五色不動といわれますがどういうものですか?」

答え「寛永時代、三代将軍家光が天海僧正の具申により、府内の不動尊を指定し天下泰平、国家安穏を祈願しました。目黒不動 - 瀧泉寺(東京都目黒区下目黒)• 目白不動 - 金乗院(東京都豊島区高田 )• 目赤不動 - 南谷寺(東京都文京区本駒込)• 目青不動 - 教学院(東京都世田谷区太子堂)• 目黄不動 - 永久寺(東京都台東区三ノ輪) 又は 最勝寺(東京都江戸川区)の五尊をいいます。これは解説書などには五行思想の五色からきていると言われますがそもそも密教では白赤黄青黒の五色を根本正色とします。白は大日如来を、赤は阿閦如来(宝幢如来)、黄色は宝生如来(開敷華如来)、青は阿弥陀如来(無量寿如来)、黒は不空成就如来、(天鼓雷音如来)をあらわします。密壇の上にも五色の蓮華をかざります。天海僧正も江戸の町を曼荼羅にみたてたのかもしれません。」

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