2008年4月12日土曜日

善通寺の声明の会にいってきました。17年19年とお遍路に行って以来3度目です。とくに19年には宿坊に泊めていただきお大師様生誕の地での朝の勤行や戒壇めぐりに感動、またホテル以上の温泉大浴場などの設備にも感激してまた参拝したいとおもっていましたので3度目のご縁をいただき嬉しくてたまりませんでした。朝の勤行では寺の僧侶の方と同じように上の段にあげていただきました。寺の僧侶の方々がくるまで時間があったので少し瞑想しました。すると今までにない境地にすいこまれるようにないました。即ち「自分も壇の下にいる大勢のお遍路さんたちも無始以来の流転を繰り返している存在なのだ。たまたま縁あってこうしてお大師様の生誕の地でこうして朝お参りできているがこれは大変なことなのだ。まさに「人心受けがたし今すでに受く、仏法聞きがたし今すでに聞く、この身今生において度せずんばさらにいずれの生においてかこの身を度せんや」ということなのだ」と思いました。共に仏法を聞き今生で解脱できますようにと祈りました。寺僧の方々と前讃や理趣経をおとなえし三国伝来の錫杖をいただいたあと大勢のお遍路さんに混じって戒壇めぐりをしました。4人のまだ若い女遍路連のあとから真っ暗な戒壇にはいりました。するとこの女遍路の人たちは自然と「南無大師遍照金剛」と唱えだしたのです。わたしも一緒にお唱えしながらこの女遍路の純粋な信仰心におもわず涙ぐんでしまいました。
 あとでお大師様と父君善通公、母君玉依姫三尊を咫尺の距離で拝することができさらに涙が滂沱とながれでました。遍路でいいなあとおもったところはかならずご縁が深くなるものだとおもいました。

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