2008年10月3日金曜日

結縁灌頂のありがたさ

10月1日高野山で結縁灌頂を同志の方々と受けてきました。ローソクの炎のなかで何十人という受者の唱える「おんさんまやさとばん」という地の底からわいてくるような声が今も耳にのこっています。また屏風の向こうから聞こえる式衆の唱える厳かな声明の響きもこの世のものとは思えません。金堂前でであった青年は四国を歩いて周りそのままこの結縁灌頂を受けるためにお山に登ってきたのだといいました。ありがたいことです。私の前にならんでいた84歳と言う老人は結縁灌頂を20回うけたが毎回ありがたくて涙がでると言いました。私も堂内で涙が出ました。しかし俗世で暮らす我々はよほど仏縁が深くなければこういう機会にはめぐり合えないでしょう。逆にこの類まれな仏縁に会えたということでわれわれは腹のそこから自信がついて高野山をあとにしたことも確かです。

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